自由貿易の是非 2017 3 20 Spring Equinox Day

 自由貿易が重要であるという論評を見かけますが、
それが、公正な自由貿易ならば、大いに賛成しますが、
現在の貿易は、公正ではないと思えるのです。
 藤井厳喜氏は、著書で、こう批判しています。
新興国の低賃金を利用して製造し、
その製品を先進国の豊かなマーケットで売り、
得た利益は、タックスヘイブンに秘匿して、税金を納めない。
 新興国では、労働者の権利や環境保護を無視して、
特権階級のみが暴利を貪る。
 自由貿易と称して、ボーダーレス化を無制限に進め、
新興国の労働者に「奴隷労働」をさせて利益を得る一方で、
新興国の政府は、奴隷労働の「労務管理者」になっている。
(引用、以上)
 これが、公正な貿易と言えるのでしょうか。
これでは、かつての植民地経営や奴隷貿易と大差がないでしょう。
(参考文献 「日米対等」 トランプで変わる日本の国防・外交・経済 祥伝社新書)

植民地経営 2016 1 14
 植民地というと、19世紀から20世紀に行われた、
列強国による領土獲得合戦を連想しますが、
植民地経営のポイントは、安い労働力の獲得だったと考えています。
 そうすると、現代においても似たようなことが行われています。
資本家が、いや大企業が、メキシコや中国を実質的な植民地として、
安い労働力を獲得していく様子が、
かつての植民地経営を連想させます。
 さて、もう20年近く前になるかもしれません。
あの当時、知人と、こんな議論をしたことがあります。
 アメリカの国内工場を閉鎖して、メキシコに工場を建設する。
そうすると、人件費が削減できて、利益が増えて、株価上昇。
そして、CEOは、膨大な報酬を得る。
 はたして、これで、よいのだろうか。
アメリカ国内の労働者は、どうなるのか。
 知人と、このような議論をしたのは、
もう、20年前になります。
 アメリカの政治家は、こうした問題を20年間も放置しておいて、
今頃になって、トランプ氏が、この問題を取り上げています。
 アメリカと私では、「時差」が20年もあるのか。
なんだか、タイムトラベルで20年前に行った気分です。
 このように、時計の針で計る時間は同じでも、
全員が同じ時代を生きているとは限らないのです。
過去も未来も、同じ空間に共存しているのです。
(参考)
 上記のように、海外に安い労働力を求めるという手法もありますが、
難民を大量に受け入れて、安い労働力として使用するという方法もあります。





























































































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